アクセス数を増やすために行うSEOですが、最終的な目標はアクセス数そのものではなくコンバージョンを増やすことです。
ではどのようなユーザーならコンバージョンに繋がりやすいかと言えば、そのサイトを見ようと思ってサイトを訪れたユーザーが一番コンバージョン率が高いでしょう。
そう言ったユーザーを集めるためには、指名検索を意識する必要があります。
指名検索とは
指名検索とは、そのサイト名で直接検索することを指します。当サイトの場合ですと「サトウブログ」になります。
例えば「AZ美容外科」と言うクリニックのサイトに対し、「美容外科 地名」などで検索してサイトに辿り着くのではなく、「AZ美容外科」と検索してたどり着いた場合は、指名検索で訪れたユーザーとなります。
名前そのもので検索する程なのでそのサービスに強い興味を抱いている事が多いのが特徴です。
指名検索でのアクセスのメリット
指名検索のメリットは先にあげたコンバージョン率だけではなく、SEOや広告上のライバル競争と無縁であることがあげられます。
SEO合戦に飲まれない
検索エンジンからの流入を増やすには順位を上げるためのSEOが必要で、同じく流入を増やしたい他サイトとのSEO合戦になります。
ビッグキーワードであればそのSEO合戦は激しく難しくなりますが、指名検索の場合は同じ名前のサイトがなければ、検索結果に出てくるのは自サイトとそれに触れている関連サイトだけです。
指名検索なら高度なSEOができていなくても、検索エンジンから容易に自サイトへユーザーが辿り着きます。
広告合戦に飲まれない
検索エンジンは、広告料を支払うことで関連するワードでの検索結果にウェブサイトの広告を出すサービスをしています。
実際アクセス数を増やすには下手なSEOよりも効果的ですが、それだけに多くのサイトが広告枠を奪い合っているのが現状です。
広告枠はオークション形式で決まるので広告枠を得るには高い広告料を払うことになりがちですが、指名検索を重視する戦略であれば、広告合戦を行う必要もありません。
SEOアップデートに影響されにくい
検索した場合にどのようなサイトが上位に表示されるかの基準は、検索エンジンのアップデートによって大きく変わる事もあります。
しかし検索ワードとサイト名が一致し、ライバルサイトもまずない指名検索であれば基準が多少変わった所で検索順位が大きく落ちると言う事態にはなりません。
コンバージョン率が高い
ユーザーは提供先がどこでも良いならビッグキーワードで検索するので、指名検索をするユーザーはそのサイトやそのサイトが提供している商品やサービスに強い興味を持っています。
そのためコンバージョンに繋がる割合も非常に高いので、指名検索を増やす事を重視した戦略は、アクセス数がそれほど増えなくてもコンバージョン数を増やしやすいSEO戦略と言えるでしょう。
指名検索の増やし方
当然ではありますが、指名検索をして貰うには何処かでサイト名を知って興味を持って貰う必要があります。
そのためにはサイト名を工夫することと、サイト名を意識的に見てもらって覚えてもらう事が大事です。
サイト名をブランディングする
最も重要なことは、サイト名をブランド化することです。
「このサービスを提供している〇〇と言うサイトは名前を聞いたことがある。」
そう思い出す人が増えれば、指名検索は自然と増えていきます。
覚えてもらえるサイト名にする
指名検索を増やすならサイト名はしっかりと考える必要があり、特徴的な名前をつけることが必要不可欠です。
没個性的であったり長いサイト名にした場合、例えサービスが良くてもサイト名は忘れてしまうユーザーが多く、指名検索のしようもなくなります。
しっかりと特徴的で、覚えやすいサイト名を決めなければ、指名検索を増やすことは出来ないでしょう。
他と被らないものにする
サイト名を特徴的な名前にする理由は覚えやすくするだけではありません。
他サイトとサイト名が被っていると、指名検索をしたユーザーが別のサイトに行き、そのサービスで満足して自サイトへ訪れなくなる可能性が出てきます。
そうなるとSEO合戦を避けられると言う指名検索のメリットも無くなってしまうでしょう。
サイト名の候補がある程度決まったら、必ず複数の検索エンジンでそのサイト名を検索し、すでに他サイトの名前として使われていないかを確認しておき、すでに使われているなら他の名前を考える必要があります。
気づいてもらえる
サイト名で意外と大切になるのが、ユーザーの気づきです。
どんなサービスか、どんな人が管理しているかをユーザーが気づいて貰えるサイト名をつければ、何らかの情報からサイト名に繋がる機会も増えます。
家の事なら~~建設などの直接的な名前にしないといけない訳ではありませんが、すぐに関連付けられる名前にすることは大事です。
思い出してもらえる
事ある毎に思い出してもらえる名前にすると、指名検索の頻度は増えやすくなります。
これには自サイトが提供している特徴的なサービスをサイト名に入れることの他、サイト名を簡潔にまとめることも大切です。
検索してもらえる
検索するのが面倒な名前にするのは、指名検索を意識するなら避けるべきです。
普段見かけない難読漢字を使ったり、あれこれとワードを足して長いサイト名にすれば確かに特徴的にはなります。
ですが漢字が読めないから名前で検索できなかったり、長すぎてサイト名を思い出せないとなると本末転倒です。
SNSで露出を増やす
SNSを利用して宣伝することは基本的ではありますが有効な手段になります。
ネットユーザーはなんらかの無料SNSを利用している人が多いですし、広告費を最小限に抑えつつ知名度を増やす事ができます。
また、管理人のキャラクター等を見て貰うことで安心してサービスを利用しやすくもなるでしょう。
サイト名や管理人名を記事に入れて露出していく
指名検索にはサイト名を見て覚えて貰う必要がありますが、サイト名は意外と人目に付きにくくもあります。
ページ本文に露骨でしつこくなりすぎない程度にサイト名を入れたり、記事の最後に管理人のアイコンと名前を記入するなどして、サイト名と管理人名を覚えてもらいましょう。
指名検索数の確認の仕方
指名検索を増やすための対策をしたら、当然指名検索されているかを確認する必要があります。
指名検索数の推移はこまめにチェックしましょう。
サーチコンソールで確認
指名検索数を確認するには、サーチコンソールのクエリ機能を利用するのが一番確実です。
サイト運営を初めたらすぐにサーチコンソールへ登録しておきましょう。
まとめ
コンバージョンに繋がるユーザーを増やしたいなら、指名検索数の意識は必要不可欠です。
わかりやすく簡潔で特徴的なサイト名を付け、SNSなどで名前を露出させて興味を持ってもらい、指名検索数の増加を図りましょう。