アフィリエイトはうまく当たれば高収益を稼げる点が魅力ですが、月100万円以上稼いでいたサイトが収益ゼロにまで激減してしまうようなリスクもあります。
検索エンジンの大規模なアップデートやASPの広告終了など、アフィリエイト収入が激減する原因もさまざまです。そうしたリスクを可能な限り回避して安定した収益を維持していくには、投資と同じくアフィリエイトにもリスク分散のための対策が必要になってきます。この記事では成功を手にしたアフィリエイターが実践していているリスク分散の手法を、4つのポイントに分けて解説していきます。
無料ブログを使わず独自ドメインで運用する
無料ブログを使えば有料のレンタルサーバーと契約する必要はなく、独自ドメインの取得費用もかかりません。その気になれば初期費用0円からでも始められるという手軽さは、アフィリエイトの魅力の1つです。
突然のブログ閉鎖になる場合がある
しかしながら無料ブログには意図しない広告が表示される以外にも、ブログが突然閉鎖されるというリスクがあります。バックアップ機能のない無料ブログを他のサイトに引っ越しさせるのは大変な作業になり、引っ越しが間に合わなければ苦労して作ったブログが消滅してしまうのです。
規約変更により広告掲載に制限がでる可能性がある
無料ブログにはいつ閉鎖されるかわからないというリスクとともに、規約が変更されることで広告が掲載できなくなる可能性もあります。
サーバーを借りて運営する独自ドメインのブログとは違って、無料ブログはあくまでも借り物に過ぎません。ブログが突然閉鎖されたり規約変更で広告掲載が制限されるようになったりしても、借り物の無料ブログを利用している人は文句が言えない立場なのです。無料ブログではなく独自ドメインでアフィリエイトを運用すれば、そうしたリスクを回避できます。

複数のジャンルのブログを持つ
レンタルサーバーと契約して独自ドメインでブログを運営していても、他の要因で稼げなくなることが考えられます。
Google健康アップデートによる影響の例
2017年から2018年にかけて行われた健康アップデートは、近年で最も甚大な影響を与えた事件となりました。
このアップデートによって医療や健康関連の検索結果が大きく様変わりし、病院・医療機関や国や官公庁のサイトや製造メーカーなどの信頼できるサイトは順位をあげました。
しかし多くの個人アフィリエイトサイトがぶっ飛びました。現在では医師の監修を受けた上で薬事法に配慮した信頼できる記事を書かない限り、このジャンルで収益を上げることは困難になりました。
ブログで取り上げるテーマには流行り廃りもあるだけに、1つのジャンルだけに固執していては稼げなくなるリスクがあります。複数ジャンルにわたるブログを運営していれば、1つのジャンルが衰退期を迎えても別のジャンルでカバーすることが可能です。

複数のASPを使う
広告が終了してしまっても他のASPでカバーしたり比較できる
ブログテーマのジャンルだけでなく、広告を紹介するASPもリスク分散の対象となってきます。ASPはいつまでも同じ広告を取り扱っているわけではなく、新たな広告を扱うようになる一方では取り扱いを終了する広告もあるのです。
ブログに掲載していた広告が終了してしまっては、広告を入れ替えない限り稼げなくなってしまいます。そうしたケースで複数のASPを利用していれば、他のASPで扱っている類似の広告と入れ替えることも可能です。ASP間で同じジャンルの広告を比較できるようになり、それだけ高単価の広告を選べるという点も複数ASPを使うメリットの1つです。
突然ガイドライン違反・ポリシーの変更にも大きな動揺をしなくてすむ
Googleアドセンスのようなクリック報酬型の広告を掲載していた場合でも、ガイドライン違反やポリシーの変更によってブログが突然排除される可能性があります。
アドセンスだけに頼ったブログ運営を続けていてアカウントが停止されたり無効になったりした場合には、ブログの収益がゼロに転落しかねません。そうした場合でも日頃から複数のASPを利用してリスクを分散していれば、収益が大きく減るという最悪の事態は避けられます。

ブラックハットSEOはやらない
アフィリエイトの成否に最も大きな影響力を持つ検索エンジンのGoogleでは、これまでにもアルゴリズムの変更を頻繁に行ってきました。パンダアップデートやペンギンアップデートに伴う検索アルゴリズム変更によって、検索上位のサイトが圏外に飛ばされた事例が有名です。一連のアップデートで低品質なコンテンツは検索上位から姿を消し、古いSEO対策で安易に検索順を上げる手法は通用しなくなってきています。
検索エンジンを欺く方法
かつては検索エンジンのアルゴリズムを解明してこれを不正利用し、手っ取り早く検索上位を勝ち取るブラックハットSEOの手法が盛んに行われていました。リンク購入や自作自演リンク、SEO業者によるリンクファームなど、かつて横行していた不正な外部SEO対策も現在ではペナルティの対象です。ページ内に隠しテキストを埋め込んだりするようなブラックハットSEOも、現在では通用しなくなってきています。
そうした中でもブラックハット的手法で検索順位を上げようとする新たなテクニックは次々と生み出され、今なお有効とされる手法が存在するのも事実です。楽をして検索順位を上げる目的で考え出されたブラックハット的裏技と、あくまでも検索ユーザーの利益を第一に考える検索エンジンの対策は、イタチごっこの感もあります。
いつまでも通用するとは限らないブラックハットSEOに頼っていては、昨日まで有効だった手法がある日突然効力を失うリスクは避けられません。
ホワイトハットSEOこそ最大のリスク軽減
近年は検索エンジンの精度が向上したため、検索ユーザーに有益なコンテンツを増やすホワイトハットSEOの方がよほど効果的だと言えます。複数の独自ドメインで運営するブログの一部でのみブラックハットSEOを試す形ならリスクを分散できますが、ブラックハットSEOには一切手を出さないのが最善のリスク回避策となってくるのです。
まとめ
アフィリエイトで稼げなくなるリスクを分散して安定したブログ運営を続けるには、以上に挙げたような4つの対策が効果的です。資産運用の分野では管理の手間がかかる点や、短期間で大きなリターンを出すのが難しい点が分散投資のデメリットとされています。
アフィリエイトでもリスクを分散させることで同様のデメリットが生じ得ますが、さまざまな要因によって一瞬で収益がゼロになるリスクの大きさは無視できません。そうしたリスクを適度に分散させながらコツコツと収益を増やしていった方が、安定したブログ運営につながりやすいと言えます。